労働問題の派遣切りについて
ここ最近になって、派遣切りという言葉がよく聞かれニュースなどでも大きく取り扱われています。派遣切りとは、どのような労働問題なのでしょうか。自動車や家電メーカーと契約して派遣社員を工場などに派遣するのが主流となっていました。
そのメーカー側が派遣契約を打ち切った事から派遣会社は派遣社員を雇い止めにしたり解雇にした事が労働問題になっているのです。本来の派遣社員は、専門的な高い知識を持ち、スキルも素晴らしいので高い時給で好きな働き方が出来ると一目おかれるような社員を目指していました。
しかし今は契約期間満了以前に派遣切りという形で契約を打ち切られる労働問題が多くなっています。企業からすると、直接雇用しませんから、人員調整もしやすく、すぐ労働力になる派遣社員は使いやすいと考えていたのでしょう。
このような派遣社員を非正規労働者と言いますが、その失業が40万人にもなると言われ、仕事だけでなく住居もなくしてしまった人がいます。そんな人たちの為に「年越し派遣村」が出来たニュースは記憶に新しいのではないでしょうか。
派遣切りに遭った人達はどのように立ち直っていくのでしょう。若い人(20代)では、工場などでの就業にこだわらず手に職をつけ、活路を見出しています。ある自治体では休耕田を抱えて作業者を求め、派遣切りの受け皿として就農説明会を行っています。
しかし工場などで働いた経験しかない人たちは、全く違う環境になじめないのか、集まらないようです。仕事があってもミスマッチで長続きしない!需要と供給のバランスが崩れている労働現場では、いかにして需要のある業界に労働者をシフトさせるのかが大きな課題となっています。